【今さら聞けない?】適正露出ってなに?

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基礎知識

写真やカメラについて学んでいると、当たり前のように出てくる「適正露出(てきせいろしゅつ)」という言葉がありますね。

何となく意味を理解していれば困ることはないのかもしれませんが、今回は基礎に立ち返って適正露出について考えてみましょう。

適正露出とは

「適正」とは「ちょうどよい」という意味。つまり「適正露出」とは「ちょうどよい露出」のことですね。

「露出」とは撮像素子(イメージセンサー)に光を当てることを言います。露出することにより「写真全体の明るさ」が決定するのですが、このとき「どれだけ光を当てればよいか」という問題が出てきます。「絞り」「シャッタースピード」「ISO感度」によってどれだけ光を当てるか、つまり「露出」が決定されます。いわゆる「露出の3要素」ですね。

マニュアルモードで撮影する場合、自分で「絞り」「シャッタースピード」「ISO感度」をそれぞれ設定することで「適正露出」になるように撮影します。ただ、いきなり初心者が使うには難しいでしょう。

オートモード【A⁺】やプログラムモード【P】などで撮影する場合、カメラが適正露出になるように自動で設定してくれるので、とても簡単に「適正露出」の写真を撮ることができます。初心者にはとてもありがたい機能ですね。これを自動露出機能(AE)と言います。

カメラ任せの「適正露出」の失敗例

ほとんどの撮影シーンにおいて、カメラ任せでも適正露出になると思いますが、いくら技術が進んだとは言っても、カメラは機械なので撮影者の意図を汲み取ることはできませんし、苦手なシーンというのもあります。

カメラは撮影者の意図までは汲み取ってくれない

カメラは機械です。撮影者とテレパシーでつながっているわけではありませんので、設定なしに撮影者の意図を写真に反映させることはできません。カメラはプログラムされた通り、状況に応じた「適正露出」を提示するだけです。

例えば、左の写真の露出をカメラが適正露出として撮影したとします。もちろんこれはこれで写真として成立しているのですが、撮影者が右の写真のような「もっと明るいイメージ」を意図していたのなら、「カメラにとっての適正露出」と「撮影者にとっての適正露出」の不一致が生じるわけです。もちろん、どちらが良いかは好みの問題ですが。

カメラが迷いがちな撮影シーン

カメラの自動露出機能(AE)はとても優秀です。それでも苦手とするシーンも存在するので確認しましょう。

カメラは画面内に明るい被写体があると、被写体が白飛びしてしまう可能性があるので、自動的に明るさを抑えてえて暗めの露出を適正露出として提示します。

反対に、暗い被写体があると、被写体が黒つぶれしてしまう可能性があるので、自動的に明るさを上げて明るめの露出を適正露出として提示します。

例えば、左の写真は背景が明るいために、カメラが露出を抑えたことで、メインの被写体である桜の花が暗く落ち込んでしまっています。いわゆる逆光のシーンの撮影ですね。本来もっと明るいはずの被写体が暗くなってしまって、右の写真のような実際見た感じより暗い写真になってしまっています。

露出を客観的に捉えるならヒストグラムを見よう

適正露出は、結局のところ主観によって何が適正かが異なってきますが、その一方でヒストグラムを見ることで露出を客観的に捉えることもできます。

ヒストグラムとは下のような明るさの分布をグラフにして表したものです。横軸が明るさを表し、右に行くほど明るい、左に行くほど暗いことを表しています。縦軸はその明るさのピクセル数を表しています。

明るい部分(右側)と暗い部分(左側)のピクセル数が少なくて、中央部分のピクセル数が多くなっています。つまり、適度な明るさが多いので、一般的に適正露出はこのようなヒストグラムになります。

明るい部分(右側)のピクセル数が多く、中間から暗い部分(中央から左側)のピクセル数が少なくなっています。露出オーバーの写真はこのようなピークが右側に偏ったヒストグラムになります。

暗い部分(左側)のピクセル数が多く、中間から明るい部分(中央から右側)のピクセル数が少なくなっています。露出アンダーの写真はこのようなピークが左側に偏ったヒストグラムになります。

ヒストグラムを見ることで、自分が撮った写真が明るいのか、暗いのかを客観的に捉えることができます。必ずしもピークが中央にあるのが「正解」というわけではありませんので、一つの目安として活用するといいと思います。

まとめ

このように、カメラが提示する適正露出が撮影者のイメージする適正露出になるとは限らないし、適正露出に正解があるわけではない、ということがわかったと思います。

ひとつの目安にはなりますので、カメラの提示する適正露出を出発点として、自分のイメージする適正露出に補正していけばいいのです。「露出補正」という方法で簡単に補正することができるので、ぜひお試しください。

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