【露出の3要素】F値って何?絞りを操ろう!

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基礎知識

「露出の3要素」のうち、今回は「絞り」についてです。絞りの値のことを「F値」と言い「F2.8」や「F5.6」などと表します。

写真やカメラについて調べていくと、「絞り」「F値」って言葉を見聞きするようになると思いますが、これも「露出」を決める重要な要素となり、「ボケ」の表現にも使われるので、しっかり使いこなせるようにしましょう。

絞り・F値とは?

写真を撮るとき、レンズから光を取り込み、それを撮像素子(イメージセンサー)やフィルムで受光して記録ますが、その光の通り道であるレンズ部分で「光の通る穴の大きさ」を調整することができます。

レンズの内部には絞り羽が複数枚あり、これが連動して動くことによって絞りを調整しています。下の写真では、6枚の絞り羽があるのが分かりますね。これが動くことによって、真ん中の光が通る穴の大きさを調整するのです。

レンズの絞り羽

絞りを絞る(F値が大きくなる)ほど、穴の大きさが小さくなり、絞りを開ける(F値が小さくなる)ほど、穴の大きさが大きくなります。絞りを最大まで開けた状態のことを「開放」と言い、レンズの名称の一部に書かれているので、お持ちのレンズで確認してみてください。

例えば、「撒き餌レンズ」とも呼ばれるCanonの「E50mm F1.8 STM」はF1.8が開放ということになるので、これより絞りを開けることはできません。つまりそのレンズの限界ですね。

F値が小さいほど、暗所での撮影でも明るく撮ることができるので、レンズ選びの際に多くの人が気にする部分です。ただ開放F値の小さいレンズはお高いんです…(泣)スマートフォンに付いているレンズのスペックにもあるので、気になる方はチェックしてみてください。

絞り(F値)を1段ごとに羅列すると下のようになります。

… F1 F1.4 F2 F2.8 F4 F5.6 F8 F11 F16 F22 …

実際にはもっと細かくF1.8やF2.2なども設定できますが、基本的な1段ごとのF値を知っていれば十分でしょう。

絞りと露出の関係

絞り(F値)を変えれば、「光を通す穴の大きさ」が変わるので、一定時間で通す光の量も変わります。つまり露出が変わります。

絞りを開ければ(F値を小さくすれば)、穴の大きさが大きくなり光を多く通すので、写真の明るさは明るくなります。逆に、絞りを絞れば(F値を大きくすれば)、穴の大きさが小さくなり光をあまり通さないので、写真の明るさは暗くなります。

試しに、シャッター速度とISO感度は固定したまま、F値だけを変えて撮影してみました。絞りを絞るほど、暗くなっていくのが分かると思います。

F2.8 1/30秒 ISO200
F5.6 1/30秒 ISO200
F11 1/30秒 ISO200
F4 1/30秒 ISO200
F8 1/30秒 ISO200

よく水道に例えられますが、蛇口を少ししか開けていない水道で10秒間水を溜めるよりも、蛇口を全開にした水道で10秒間水を溜める方が、同じ時間でも水の溜まる量が多くなるのと同じことですね。

絞りと被写界深度の関係

前述したように、絞り(F値)を変えれば露出が変わる、というのが基本的な効果です。

しかし、露出以外にも変化する部分があります。それは「被写界深度ひしゃかいしんど」です。むしろ被写界深度を調整するために絞り(F値)を変えるという使い方の方が一般的かもしれません。

被写界深度とは、簡単に言えば「ピントが合っているように見える範囲」のことです。よくポートレート写真で見られる背景をぼかした写真などは、この被写界深度を浅くして撮影したものと言えます。

被写界深度については、別の記事にまとめていますので、そちらをお読みください。

先ほどの写真でも、F2.8の写真では、奥のカーテンやテーブルの端がボケていますが、F8やF11の写真では、カーテンやテーブルの端までピントが合い始めているのが分かります。

絞りを使った表現

絞りは露出の調整の他に、被写界深度の調整にも使われると紹介しました。

具体的には、ポートレートや花など、特定の被写体に注目させたい場合は、絞りを開け背景や前景をボカした表現をすることが多いですし、風景写真など全体を見てほしい場合は、絞りを開けて被写界深度を深くすることが多いですね。

F2.8
F14

他にも、背景に映り込んでほしくないものがどうしてもフレームに収まってしまう場合(街中の通行人やしぼみかけた花など)を、あえてボカすことによって印象を薄くするということもできます。

まとめ

絞り(F値)は単に露出の調整に使われるだけでなく、表現の面でも大きな影響を与えるものです。どんな被写体を撮るのか、どこに注目してほしいのかをよく考えて、適切な絞り値で撮影できるようになってください。

適切に使えば、とても印象的な写真を撮ることができるようになりますよ。

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